ILLUSTRATION CONTEST 2024

コラム

「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」受賞者インタビュー

「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」で最優秀作品賞を獲得した3名のイラストレーターに、ポケモンカードゲームのイラスト制作の面白さや難しさ、コンテストへの応募の際の印象的なエピソードなどを様々な角度から語っていただきました。

※受賞してもイラスト制作に必ず関われるというわけではありません。過去にイラスト制作に関わることになった受賞者もいますが、こちらは協議の上ポケモンカードイラストを描いていただく運びとなった場合に限ります。

REND

イラストレーター

「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」総合最優秀作品賞を受賞。
2020年よりSNSを中心に活動中。
ポケモンの日常や魅力にフォーカスしたイラストを描いている。
好きなポケモンは丸さとモチモチしたフォルムが魅力的なモクロー。

カサイタイガ

イラストレーター・グラフィックデザイナー
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業

「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト2022」日本最優秀作品賞を受賞。
フリーランスとして活動し、「ポケモンと生きる」を信条として様々な視点からポケモンを描く。
好きな『ポケットモンスター』シリーズは『ポケットモンスター ルビー・サファイア』で、好きなポケモンはどっしりした体格と青い瞳がかっこいいボスゴドラ。

ジュリー ハング

ビジュアル・デベロップメント・アーティスト
※編集注:映像作品でコンセプトアートやライティングなど、ビジュアル全体の制作を手がけるアーティスト

「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト2022」米国最優秀作品賞を受賞。
ストーリー性のあるアートを通して世界をより幸せにしたい、と考えながら、制作活動に従事している。お気に入りのポケモンたちとは、『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』で出会った。最も好きなポケモンはフシギダネ。

自己紹介

――皆さんの経歴を教えてください。

REND:イラストレーターのRENDです。幼い頃からイラストを描いていて、学校でもイラストに関する技術を学んできました。最近になってデジタルイラストを描き始めました。

カサイタイガ(以下、カサイ):イラストレーターのカサイタイガです。イラストを描き始めたきっかけは、絵の上手い父が描いたポケモンのイラストです。父のイラストを見て、「絵が描けるってカッコいい!」と衝撃を受けました。
僕自身は、絵が得意という意識はなく、純粋にポケモンを描くことが好きだったのですが、大学受験で美大に行きたいと思い、そこから絵を本格的に勉強し始めました。イラストを描き始めたのは、大学に入ってからです。「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」が開催されると知ったときに、「これしかない!」と思って、本気でイラスト制作に取り組みました。

ジュリー ハング(以下、ハング):私は物心ついたときからずっと絵を描いてきて、アニメ映画やテレビ番組でイラストを手がけられる日を夢見ていました。この夢のおかげで芸術系の大学に進み、アニメーションの学士を取得することができました。大学を卒業した後はモーションデザイナーとして4年間働き、その後アニメーション業界でビジュアル・デベロップメント・アーティストに転身しました。

――イラストを作成する際に使用されている画材や機材、道具について教えてください。

REND:使用しているPCはMacです。Photoshopと板タブレットで描いています。板タブレットは、画面全体を見ることができるのが魅力ですね。

カサイ:イラストを描く作業のほとんどをiPad Proで行います。デジタルイラストレーションアプリのProcreateを使って、ラフな線画から仕上げまで、全工程を描いています。

ハング:デジタルアートの制作は、iPad ProでProcreateを使用するやり方が気に入っています。イラストの仕上げにはPhotoshopを愛用しています。もちろん、紙と鉛筆も、スケッチをしたり、新しいアイデアを思いついたりするために欠かせません。

ポケモンとの歩み

――皆さんはポケモンとどのように出会いましたか? 出会いの思い出と共に、ポケモンのどんなところに魅力を感じたのかを教えてください。

REND:きっかけは、ゲームの『ポケットモンスター』シリーズです。最初は『ポケットモンスター ルビー・サファイア』、次に『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』を遊び、今に至ります(笑)。ポケモンは、私の生活の一部です。

2023年の夏は横浜で開催された「ポケモンWCS2023」を見学しました。外国の方がポケモンのぬいぐるみを抱いて楽しんでいる様子を見て、「ポケモンが好き」という共通項があれば、言葉が通じなくても、心は通じ合える。そこも大きな魅力だ、と思いました。

カサイ:僕のポケモンとの出会いは、幼稚園の頃です。ポケモンパン(第一パン)のシールがきっかけでした。そのシールで、ポケモンを初めて知りました。そこからビデオゲームやTVアニメ、劇場版にのめり込みました。最初に遊んだゲームは僕もRENDさんと同じで、祖母に買ってもらった『ポケットモンスター ルビー・サファイア』です。
僕は「ポケモンは言語だ」と思っています。初対面の人に「僕はポケモンが好きです」と言えば、すぐに友だちになれます。好きなものが共通していると、人はコミュニケーションを取れたり、人間関係を築き上げたりできます。人生で大切なことをポケモンから学びました。

カサイタイガ氏が子供の頃に描いたホエルコのイラスト。

ハング:子供の頃、私といとこは一緒にポケモンを描くのが大好きでした。当時は本物のポケモンカードゲームを買うお金がなかったので、自分で紙にポケモンカードを描いて遊んでいました。 9 歳のクリスマスに『ポケットモンスター サファイア』とゲームボーイアドバンスSPをプレゼントしてもらったのですが、これが私にとって初めてのゲームだったので、とてもワクワクしました! マリルリ、エネコロロ、ラティアス、ロゼリア、シードラ、ラグラージといった手持ちのポケモンと一緒に旅やバトルをしたのは懐かしい思い出です。よくある話だと思いますが、その頃の私は自分のポケモンたちのことが本当に大好きだったので、学校のノートに絵を描いて、「実際にみんなと一緒に暮らしたらどんな感じなのだろう?」と想像を膨らませていました。

ジュリー ハング氏が初めてポケモンたちと旅をした『ポケットモンスター サファイア』。

――ポケモンカードゲームとの出会いを教えてください。

REND:幼い頃に買ってもらいました。それがポケモンカードゲームとの出会いで、姉弟でよく対戦をしていました。まだ小さい頃ですから、遊び方やルールは完全にはマスターしていなくて、独自の解釈をしながら、遊んでいた記憶があります(笑)。

カサイ:ポケモンカードゲームに初めて触れたのは、『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』です。映画館で販売されていたポケモンカードゲームのセットを買ってもらいました。

ハング:小学校3年生のとき、友だちがカードファイルを学校に持ってきました。その中にポケモンカードがたくさん入っていたのです! ポケモンごとにすべて異なるイラストが描かれていたのが、まるで本当のポケモン図鑑のようだったので、とても驚きました。

――普段の生活の中でのポケモンカードゲームの楽しみ方を教えてください。

REND:私はコレクションをして楽しんでいます。新しく登場するポケモンのカードなどはネットなどで広報されますが、実際に手にとると、美しさがまるで違います。イラストの印刷の精度の高さや、表面加工の巧みさが本当に素晴らしくて、収集欲をかき立てられます。

カサイ:僕は対戦もコレクションも両方楽しんでいます! 普段からデッキを持ち歩いていて、仕事が終わったあとにカードショップで対戦したりしています。
僕は勝率を高めたり、対戦での強さを追求したりするよりは、自分で考えたコンボをうまく実現したい、という欲求が高いです。対戦相手を驚かせるのが好きですね(笑)。「デッキの内容を見せてください」とか、「大会で見たことがないタイプのデッキですね」とか言われると、うれしくなります(笑)。コレクションはお気に入りのイラストレーターさんごとにファイリングしています。

ハング:私はカジュアルなコレクターです。たまに近所のカードショップで拡張パックを購入します。どんなカードが手に入るかわからないのでドキドキしますね。一番の楽しみは、自分のコレクションファイルを開いて、イラストをじっくりと鑑賞することです。インスピレーションの大きな源になっています!

――ポケモンカードゲームのどんなところに、どのような魅力を感じているでしょうか。

REND:ポケモンの生態が1枚のカードでわかるところです。イラストはもちろんですが、ポケモン図鑑の説明文やポケモンの高さ、重さまで載っていて、そのポケモンの生態がわかるのがとても魅力的だな、と感じています。

カサイ:僕はイラストです。様々なイラストレーターさんがいらっしゃって、表現の幅が広く、絵柄の個性も本当に豊かです。好きなポケモンを、好きなイラストレーターさんが描いてくださるのを見ると、とにかくうれしくなります!

ハング:イラストレーターの皆さんが、独創的な解釈でポケモンを描いているところが大好きです。それぞれのカードは、イラストを描いた人がそのポケモンについてどのように感じているかを知るための窓のようなものです。私は特に、常識にとらわれない奇抜なアートスタイルのイラストを楽しんでいます。

「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」への挑戦

――「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」へ応募したきっかけと理由を教えてください。

REND:その前の「第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ」にも応募したのですが、悔しい思いをして、リベンジのために改めて「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」に参加しました。その間は、猛練習していました。
「第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ」に参加したときは、軽い気持ちで応募してしまったのが反省点です。「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」の応募では、初回の応募で駄目だったところを徹底的に見直して、頑張って描きました。

カサイ:僕の夢は、ポケモンカードゲームのイラストレーターになることでした。そんなに簡単にはなれるものだとは思っていないけれど、なれたら本当に幸せなのだろうなあ、と思っていました。
「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」に応募することを決意したときの僕は、お金がなさすぎて、親に「ポケモンカードのイラストレーターになるからiPad Proを買ってください!」と頼み込みました。
美大で学んでいたのはグラフィックデザインでした。ところが「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」が開催されると知ったときに、自分の原点はポケモンカードゲームのイラストレーターになることだと思い直し、志向する道をグラフィックデザインからイラストへと変えました。可能性があるのなら、試してみたい、と。

ハング:友人からこのコンテストのことを教えてもらい、応募を勧められました。ポケモンを描ける機会を見逃したくないと思い、応募を決めました。

――応募の際、どのようなポケモンで、どのような絵を描こうと思いましたか。

REND:応募要項に「3枚まで応募可」とあったので、絶対に3枚は出したい、と思いました。「第2回 ポケモンカードゲーム イラストグランプリ」は1枚しか出していなかったので、「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト2022」では、3枚で応募して入賞したい、という強い気持ちで描きました。自分が描きやすいイラストを描いたほうがよいものに仕上がる、と思ったので、自分の強みを見直した上で描きました。
受賞作のウインディは、陽の光の当たり方や、光でたてがみが美しく映えるところが好きで、その光景を描きました。

カサイ:「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト2022」は、「ポケモンの日常(生活)」がテーマだったので、野生のポケモンが普段どういうふうに過ごしているのかというところから発想し、ポケモンの日々の修行の光景を描きました。
ゲッコウガは「しのびポケモン」なので、頭が良さそうだ、と想像しました。作戦を練っている姿勢や雰囲気を描きました。

ハング:フシギダネは私のお気に入りのポケモンなので、真っ先に選びました。フシギダネが森の中できのみをとっている姿を描く、というアイデアが自然に浮んだのですが、そのときふと「どんなポケモンでもきのみを取ることはできるけど、フシギダネならいったいどんな風にきのみをとるのだろう?」と思ったのです。これを意識しながら、私はフシギダネが「つるのムチ」で枝を揺さぶり、きのみを落として仲間を喜ばせている、遊び心のある姿を描くことにしました。

――応募作品を制作する中での印象的なエピソードをお聞かせください。

REND:最初はウッウを描いていたのですが、もう少しで完成という段階で、過去の受賞作品と見比べてみたら、これではまだ画力が足りていない、と気づきました。それでイチから描き直しです。次はギャロップ(ガラルのすがた)を描いたのですが、それも途中でやめて。ですので、締め切り日ギリギリで応募しました。

――途中まで描いて題材を変えるのは、とても大変ですね。

REND:自分でも時間的に間に合わないかもしれない……でも、描き直すしかない、と覚悟を決めて描きました。体調を崩して応募ができなくなると、元も子もないので、最低限の生活はしつつ、ギリギリまで完成度を高める日々を送りました。

――RENDさんは、クオリティチェックはどのようにしていますか。どのように完成を見極めていますか。

REND:イラストをカードのサイズに印刷します。紙はもちろん、スマホなどのデバイスでも見ます。様々なメディアで見直すと、客観視ができるのです。この工程を経て、もう直すところがない、と思えたら完成です。

――カサイさんの制作時の印象的なエピソードはいかがでしょうか。

カサイ:僕は応募対象だったポケモンのラフ画をすべて描いて、その中で1匹を選ぼう、と取り組んだのですが、受賞作のゲッコウガのときだけ、アイデアや構図がスッと出てきたのです。「来た!」と確信に近い手応えがありました。この感覚を大事にしたい、逃すまい、と思って、仕上げました。

――応募対象のすべてのポケモンをいったん描いた、というエピソードはすごいですね。

カサイ:まず全種類のポケモンを描きたい、という強い気持ちがありました。描いていくうちに、このポケモンは描くのが得意だったり苦手だったり、という実感を得られます。そのようにして、自分の中の向き不向きを確かめるところが、一番の目的でした。

――ハングさんの制作時の印象的なエピソードはいかがでしょうか。

ハング:「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」では、はじめて日本とアメリカの両国から応募することができたので、長年のファンである皆さんと同じく、ポケモンに関わるイラストを描ける機会が訪れたことにワクワクしました。たくさんの応募の中に様々なアートスタイルの作品があるだろう、と気づいたときに、それなら私も自分にしか描けないスタイルでフシギダネを描こう、と気持ちを楽にして制作に向かうことができました。

――「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」への応募で最も苦労した点はどんなことでしょうか。

REND:スケジュール管理です。3作品を応募する予定だったので、それぞれの作品をどのぐらいの時間配分で描いて応募するのかを考えるところが大変でした。
とはいえ、結局、締め切り直前の一ヶ月で3作品を仕上げることになってしまいました。応募期日の直前に応募したと思います。その当時の状況は……いやあ……すごかったですね(笑)。

カサイ:僕は背景が最も大変でした。それまでポケモンは描いていましたが、ポケモンと背景を組み合わせることはしていなかったのです。
そこで、まず背景を描きつつも、どういうふうにすればポケモンを浮き上がらせることができるか、ポケモンを目立たせられるか。その方法を模索しました。背景の描き方の試行錯誤が、とても大変でした。

ハング:「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」の募集が始まった頃、私はアート制作に対してスランプに陥っていました。けれど、このコンテストで自分がとても興味のあるテーマを描く機会に恵まれ、アート制作へのモチベーションを戻すことができました。受賞は難しいだろう(だって、「ポケモン」のコンテストですよ!)と思いながら作品を提出しましたが、少なくとも描く意欲を取り戻した状態でコンテストを終えることができました。

受賞時のエピソード

――受賞された際の感想をお聞かせください。

REND:受賞が決まったときは「これはできすぎているのでは?」と最後まで疑っていました(笑)。夢が叶って現実になって、あまりのうれしさに、本当の出来事だと信じられなかったですね(笑)。

カサイ:僕もRENDさんと同じです。わけがわからなくなりますよね(笑)。受賞のお知らせのメールを受け取ったのに、現実に起きたことだということ信じられなくなるほど、気が動転してしまいました(笑)。ようやく現実の出来事だと実感できたのは、カードになったゲッコウガが送られてきてからです。

ハング:世の中には素晴らしい才能のあるポケモンのファンが大勢いることを知っていたので、1位になることはおろか、トップ300に入るとも予想していませんでした。受賞の知らせを聞いたときは、ものすごく驚きましたね。大声を上げて、跳ねて喜びました(笑)。

――受賞された際の周囲の方々の反響を教えてください。

REND:家族には発表まで伝えませんでした。ようやく話せるようになったときは、家族は本当に驚いていましたね。

カサイ:僕自身があまりのうれしさに、少し戸惑い気味だったのに対し、家族や友だちが祝福してくれるテンションのほうが高かったです。大切な人たちがたくさん喜んでくれてよかった、と思いました。X(旧Twitter)でも名だたるポケモンカードゲームのイラストレーターの皆さんが「いいね」を押してくれたり、リプライで「おめでとうございます」と声を掛けてくださったり。自分がめざしていた場所にいる人たちに、自分のイラストを見てもらえたと思うと、感無量でしたね!

ハング:家族や友だちが本当に喜んでくれました。みんなわざわざ私の描いたフシギダネのカードを手に入れて応援してくれて、なんて優しいのだろうと思いました。

――受賞後、それまでとは変わったことがあれば、具体的に教えてください。

REND:それまで自分のイラストに自信がなかったのですが、さすがに自信を持ってもいいだろう、と思えるようになりました(笑)。努力してきたことが間違っていなかった。そう思うと、精神的に安心感が生まれ、自分を肯定できた、と思います。
それと同時に、「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2022」の総合最優秀作品賞の重圧が、とても怖いな、とも感じています。これから描く作品に対しても、賞を獲った人間として自覚を持って描かないといけない、と気を引き締めています。

カサイ: 僕は自分のイラストがポケモンカードになることを目標にしていたので、親に3年間の猶予をください、実家に住まわせてください、とお願いしていました。3年間で目標を達成できなかったら就職します、と約束もしていたのですが、1年目で自分の描いたイラストがプロモカードになったため、その約束を果たすことができました。

ハング:各受賞作品に対する審査員のコメントを読んで、イラストを制作する上でストーリーを持たせることがいかに重要であるかを思い出しました。技術を身につけるのは大切なことの一つですが、ストーリーを伝えたり、感情を呼び起こしたりする人間の本質的な力こそが、人々がアートに惹かれる理由なのだと気がつきました。

最後に

――「Pokémon Trading Card Game イラストレーションコンテスト 2024」へ応募される方へエールをお送りください。

REND:納得の行かないまま応募することのないように、時間に余裕を持って応募してください。その上で最後まで詰めを怠らずに描いて欲しい、と思います。時間管理には、くれぐれも気をつけて(笑)。

カサイ:絶対に無理だ、と思ったことでも、それを想い続ける限りは、実現に一歩一歩近づいていく。僕は受賞を通じて、そのことを実感しました。夢を追いかける執念。これは何においても大事にしていくべきものだ、と思っています。

ハング:私の経験上、力を抜いて描くことを楽しむことができたときに、最高のイラストが生まれます。あまり難しく考え過ぎず、制作を楽しんでくださいね。

構成・文:元宮秀介(ワンナップ) 撮影:山本佳代子

©2002 Pokémon. ©1995-2002 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.ポケットモンスター・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

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